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智恵
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ちえ
ふりがな文庫
“
智恵
(
ちえ
)” の例文
旧字:
智惠
なんでもこれは
人数
(
にんずう
)
は
少
(
すく
)
なくともよりぬきの
強
(
つよ
)
い
武士
(
ぶし
)
ばかりで
出
(
で
)
かけて行って、
力
(
ちから
)
ずくよりは
智恵
(
ちえ
)
で
勝
(
か
)
つ
工夫
(
くふう
)
をしなければなりません。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「市ちゃん、どこでそんな
智恵
(
ちえ
)
を仕入れてきたの。まったくねえ、品物を仕入れることよりか、智恵を仕入れることだね。」
市郎の店
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
親ゆずりの
財産
(
ざいさん
)
に、ぬくぬくあたたまっているよりも、若いものは、自分の
智恵
(
ちえ
)
と、うでを、もとでにするにかぎります。
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
お
鍋
(
なべ
)
とはよく
名
(
な
)
をつけたと、おいらァつくづくあいつの、
親父
(
おやじ
)
の
智恵
(
ちえ
)
に
感心
(
かんしん
)
してるんだが、それと
違
(
ちが
)
っておせんさんは、
弁天様
(
べんてんさま
)
も
跣足
(
はだし
)
の
女
(
おんな
)
ッぷり。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「おお、
海賊
(
かいぞく
)
の腕が強いか、山賊の
智恵
(
ちえ
)
がたしかか、ここでいちばん腕くらべをしてもいい。それともすなおに
頭領
(
かしら
)
の
龍巻
(
たつまき
)
をよんできて
詫
(
わ
)
びをするか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
妾此の頃、
智恵
(
ちえ
)
のある
怜悧
(
れいり
)
な方には、飽き/\していますの。また、その智恵を、人を苦しめたり
陥
(
おとしい
)
れたりする事に使う人達に、飽き/\していますのよ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
さればまことに
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
の一本立の旅行にて、二本の足をうごかし、三本たらぬ
智恵
(
ちえ
)
の毛を見聞を広くなすことの
功徳
(
くどく
)
にて補わむとする、ふざけたことなり。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
与の公もない
智恵
(
ちえ
)
をしぼりあげて申し入れましたんで——そりゃア丹下様ッ、てあっしゃ言いましたよ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
色々やって見たが、結局自然をそっくりそのまま
真似
(
まね
)
る方が一番利口であった。こんな問題になると人間の
智恵
(
ちえ
)
などはまだなかなか駄目なものだとつくづく思った。
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
それだからヂックを勤めたカアソンという役者が、批評家に
智恵
(
ちえ
)
を附けられて、ジックは牧師の
妻
(
さい
)
を愛しているので、それで牧師の身がわりに立ったということにした。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
そのうちに敵の国から、こちらの人の
智恵
(
ちえ
)
をためそうと思って、むつかしい問題を出してきた。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
負
(
ま
)
けて
退
(
の
)
く人を弱しと思ふなよ
智恵
(
ちえ
)
の
力
(
ちから
)
の強き
故
(
ゆえ
)
なり
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
智恵
(
ちえ
)
あり顔のさみしさに
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
世間
(
せけん
)
の
奴
(
やつ
)
らァ
智恵
(
ちえ
)
なしだから、
女
(
おんな
)
のにおいは、
肌
(
はだ
)
からじかでなけりゃ、
嗅
(
か
)
げねえように
思
(
おも
)
ってるが、
情
(
なさけ
)
ねえもんだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
だが、それほど
智恵
(
ちえ
)
のある民部が、なんで、こんな苦しい血戦をみずからもとめ、みずから不得手な太刀を持って斬りむすぶようなことをしたのであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
味方
(
みかた
)
は
残
(
のこ
)
らず
討
(
う
)
ち
死
(
じ
)
にと
覚悟
(
かくご
)
をきめたりしたこともありましたが、その
度
(
たび
)
ごとにいつも
義家
(
よしいえ
)
が、
不思議
(
ふしぎ
)
な
智恵
(
ちえ
)
と
勇気
(
ゆうき
)
と、それから
神様
(
かみさま
)
のような
弓矢
(
ゆみや
)
の
技
(
わざ
)
で
敵
(
てき
)
を
退
(
しりぞ
)
けて
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大老要撃の密計にも、一味にとって最大の
智恵
(
ちえ
)
ぶくろとして参与することとなった。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
智恵
(
ちえ
)
を
貸
(
か
)
せとな。はッはッは。これは
面白
(
おもしろ
)
い。
智恵
(
ちえ
)
はわたしよりお
前
(
まえ
)
の
方
(
ほう
)
が
多分
(
たぶん
)
に
持合
(
もちあわ
)
せているはずだがの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そして
灰
(
はい
)
の
縄
(
なわ
)
も、
玉
(
たま
)
に
糸
(
いと
)
を
通
(
とお
)
すことも、それから二
匹
(
ひき
)
の
牝馬
(
めうま
)
の
親子
(
おやこ
)
を
見分
(
みわ
)
けたことも、みんな
年寄
(
としより
)
の
智恵
(
ちえ
)
で
出来
(
でき
)
たことが
分
(
わ
)
かると、
殿様
(
とのさま
)
は
今更
(
いまさら
)
のように
感心
(
かんしん
)
なさいました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかし、さてこれから
八幡船
(
ばはんせん
)
の
根城
(
ねじろ
)
をさがそうとなると、それはほとんど雲にかくれた
時鳥
(
ほととぎす
)
をもとめるようなものだった。——むろん
小文治
(
こぶんじ
)
にも、いい
智恵
(
ちえ
)
は浮かばなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文殊
(
もんじゅ
)
の
智恵
(
ちえ
)
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……かねて“
黄泥岡
(
こうでいこう
)
の
智恵
(
ちえ
)
取り”で奪い
獲
(
え
)
た金銀珠玉を五、六個の荷物にまとめ、
手飼
(
てがい
)
の
壮丁
(
わかもの
)
十人ばかりにこれを護らせ、呉用と劉唐の二人が付いて、すぐ石碣村へ向って先発して行く。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれどやはりだれにも
変
(
か
)
わった
智恵
(
ちえ
)
の
持
(
も
)
ち
合
(
あ
)
わせはありませんでした。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
殿様
(
とのさま
)
はこれでまったく、お
百姓
(
ひゃくしょう
)
の
智恵
(
ちえ
)
に
心
(
こころ
)
から
驚
(
おどろ
)
いてしまいました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
智
漢検準1級
部首:⽇
12画
恵
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“智恵”で始まる語句
智恵取
智恵袋
智恵者
智恵鑑
智恵嚢