“前表”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんぴょう77.8%
ぜんぺう22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻は何か大きな災難の来る前表ぜんぴょうのように考えたようだったが、それから三月ばかりで社長秘書兼務に栄転した時
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
隣の婆アさんが箸は木で拵えたものだから、折れることも有ろうと申して、祝し直してくれましたが、矢張やっぱりそれが前表ぜんぴょうで虫が知らせたのでございましょう
これしかしながら汽車きしやがやがて飛行機ひかうきつて、愛宕山あたごやまから大阪おほさかそらかけ前表ぜんぺうであらう。いや、割床わりどこかた、……澤山たんとおしげりなさい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出来いできたるべき前表ぜんぺうなりけん
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)