“他界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あのよ42.9%
たかい28.6%
そと14.3%
オヤモシル14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際、他界あのよのことにかけては、捨吉は少年時代からの先入主となった単純な物の考え方に支配されていて、まるで子供のようにその日まで暮して来たのであった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二人ふたりは、くがごと他界たかいであるのをしんずるとともに、双六すごろくかけいやうへにも、意味いみふかいものにつたことよろこんだ……勿論もちろんたに分入わけいるにいて躊躇ちうちよたり
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丑松が胸の中に戦ふ懊悩あうなうを感ずれば感ずる程、余計に他界そとの自然は活々いき/\として、身にみるやうに思はるゝ。南の空には星一つあらはれた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この他界オヤモシルに来たら、決してここの食物を食べてはいけなかった。