“亭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちん66.3%
てい11.3%
あずまや7.5%
あづまや6.3%
たか3.8%
やかた2.5%
1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峻がここへ来る時によく見る、ちんの中で昼寝をしたり海を眺めたりする人がまた来ていて、今日は子守娘と親しそうに話をしている。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
と、高時との会見にも、要心をおこたらなかったが、しかし会見は、定房ののぞみで、人交ぜもせず、石庭せきていていの一室でおこなわれた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
景子が英国ペンクラプの会員となって其の主宰者の彼から招待を受けて彼を此の家に訪問して以来、彼は打ち融けて時折り裏庭のあずまやでお茶の会をして呉れたりした。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
我等はあづまやに入りて、當壚たうろの女をして良酒を供せしめ、續けさまに數杯を傾けて、此自然の活劇をもてあそべり。忽ちポツジヨの聲を放ちて歌ふを聞きつ。
啄木鳥きつつき——軽井沢で、ロッヂを叩音ノックした禽。この松原湖のほとりでは、たかとちの樹を叩いてゐる。洞にゐる栗鼠を、呼びだしにかかつてゐるらしい。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
義連のやかたにくつろぐと、頼朝は機嫌よく、酒をみながら、当日のあるじにたずねた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庭のあずまに女の声がする。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ナミく藻のウツクツマと語らはず別れし来れば……霊あはゞ君来ますやと……たまぼこの道来る人のちとまりいかにと問はゞ答へやるたつきを