“翫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もてあそ93.3%
あそ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結局は甲冑の如く床の間に飾られ、弓術の如く食後の腹ごなしにもてあそばれ、烏帽子えぼし直垂ひたたれの如く虫干むしぼしに昔しをしのぶ種子となる外はない。
書画や骨董をもてあそぶのは何よりのたのしみだという人もあろうが主人一人のなぐさみで妻君や家族は一向書画の趣味を解せん。してみると主人一人の翫具おもちゃだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これも大黒に縁ある甲子の祭りにその使い物の鼠を愛しあそぶようだが、本は鼠が大黒柱を始め建築諸部を損ぜぬよう、鼠を捉うるまねしてこれを厭勝ようしょうしたのであろう。