たか)” の例文
啄木鳥きつつき——軽井沢で、ロッヂを叩音ノックした禽。この松原湖のほとりでは、たかとちの樹を叩いてゐる。洞にゐる栗鼠を、呼びだしにかかつてゐるらしい。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
 元住吉の野なか、車中からわたしは一羽のかさゝぎをみとめた。痩身長脚、羽根は霜を浴びたほどに白い。——たかい野のけやきにとまるとき、それは樹をひきたたせる頭飾りぼんとなつた。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
あゝ 橄欖樹のたかうれに 星くづ白くちりぼひてなみだ
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)