“ともがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トモガラ
語句割合
80.0%
7.2%
徒輩3.2%
1.6%
1.6%
朋輩1.6%
0.8%
党与0.8%
友輩0.8%
徒黨0.8%
我徒0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(待てよ、そうして、自分の為体ていたらくを見、ひいては、源氏のともがらが、どんな士風か、どんな者の寄合か、試みておられるのかもしれない)
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冷静れいせいなる社会的しやくわいてきもつれば、ひとしく之れ土居どきよして土食どしよくする一ツあな蚯蚓みゝず蝤蠐おけらともがらなればいづれをたかしとしいづれをひくしとなさん。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
かねて連盟の副頭領ともたのまれていた千石取りの番頭奥野将監しょうげん、同じく河村伝兵衛以下六十余人の徒輩ともがらが、いよいよ大石の東下とうげと聞いて、卑怯ひきょうにも誓約にそむいて連盟を脱退したことが判明した。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
これらは愚俗ぐぞくのことばにて、吾がともがらはとらずとて、戸をして入りつも其の人を見るに、あるじがかたりしにたがはで、一六なみの人にはあらじを、病深きと見えて、おもては黄に、はだへ黒く
近年町人異風に取拵候風俗の者多く就中髮抔かみなどを異形に結成ゆひなし共外異體のともがら有之候間、召仕等迄急度申付風俗かうとふに致萬事がさつに無之樣可致候。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「そんなのはありゃしません。もとの朋輩ともがら、——菱屋が盛んだった頃の手代仲間の清次郎と一と月ばかり前に立ち話をしていたのを見た者がありますが、平常は、往き来もしていなかったようで——」
孔子こうしいにしへ仁聖じんせい賢人けんじん(一七)序列じよれつする、太伯たいはく伯夷はくいともがらごときもつまびらかなり。ところもつてすれば、(一八)由光いうくわういたつてたかし。(一九)其文辭そのぶんじすこしも概見がいけんせざるはなん
「この人は、かの党与ともがらですよ」とまた言いだしたから、ペテロは重ねてこれを否定したが、しばらくしてまたかたわらに立つ者どもが、「汝はたしかにかの党与だ、汝もガリラヤ人だ」
五人の友輩ともがら、幾人かの弟子どもを、刀を抜かず打ち倒した雪之丞の、あまりに昂然こうぜんたる意気に、気圧けおされはしたが、退きもならず、勇気を振い起し、髪の毛を逆立てて
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
かれ我に、長き爭ひの後彼等は血を見ん、ひな徒黨ともがらいたく怨みて敵を逐ふべし 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
足本國の外をまざる我徒ともがらに至りては、只だその瑰偉くわいゐ珍奇なるがために魂をうばはれぬれば、今たその髣髴はうふつをだに語ることを得ざるならん。
こは何ぞ、「畏怖ゐふ」のともがられ寄せて我を圍むか。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)