“たへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妙69.8%
堪15.1%
栲3.8%
耐3.8%
勝1.9%
布1.9%
拭1.9%
絶1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また天堂の妙(たへ)なる調(しらべ)が、下なる諸〻の天にてはいとうや/\しく響くなるに、この天にてはいかなれば默(もだ)すやを告げよ。 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
寢ても覺めても私の傍には、私の身を世界に唯一の頼りとする女一人が生きてゐるのだ。義務と責任の重さが堪(たへ)られぬ程私の肩を壓(おさ)へる。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
掛(かけ)て上(あげ)なと言れてハイと答へなし勝手口(かつてぐち)より立出るは娘なる可(べ)し年齡(としのころ)まだ十七か十八公(こう)松(まつ)の常磐の色(いろ)深(ふか)き緑の髮は油氣(あぶらけ)も拔れど脱(ぬけ)ぬ天然(てんねん)の美貌(びばう)は彌生の花にも増り又中秋(なかあき)の新月(にひづき)にも劣(おとら)ぬ程なる一個の佳人(かじん)身には栲(たへ)なる針目衣(はりめぎぬ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その雪襟(えり)懐(ふところ)に入りて冷(つめたき)に耐(たへ)ざるを大勢が笑ふ、窗(まど)よりこれを視(み)るも雪中の一興(いつきやう)なり。
其方儀貞實(ていじつ)信義(しんぎ)の烈女(れつぢよ)民間(みんかん)には稀(まれ)なる者なり汝が貞心(ていしん)天も感(かん)ずる所にして斯(かく)夫(をつと)が無實の罪明白に成事感賞(かんしやう)に勝(たへ)たりとて厚く御褒詞(はうし)有之
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
更にその兄王の河を渡りまさむ時のために、船檝(かぢ)を具へ飾り、また佐那葛(さなかづら)三の根を臼搗(うすづ)き、その汁の滑(なめ)を取りて、その船の中の簀椅(すばし)に塗りて、蹈みて仆るべく設(ま)けて、その王子は、布(たへ)の衣褌(きぬはかま)を服(き)て
結びて手拭冠(かぶ)り拭(たへ)の布子(ぬのこ)の裾(すそ)端折(はしをり)片手(かたて)に古(ふる)びし岡持下げ足元輕く立歸る老婆(らうば)は長屋の糊賣(のりうり)お金營業仕舞て這入來(はひりく)る姿(すがた)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
置(おき)ては別莊守(べつそうも)りの夫婦(ふうふ)のみなれど最愛(さいあい)の娘(むすめ)病氣(びやうき)との事(こと)なり本宅(ほんたく)よりの使(つか)ひ絶(たへ)ま無(な)ければ事(こと)によそへて杉原(すぎはら)のこと問(と)はするに本宅(かしこ)にも此頃(このごろ)さらに參(まゐ)り給(たま)はずといふ左(さ)るにても何(なん)とし給(たま)ひしにや我心(わがこゝろ)を
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)