“からく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可楽50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆゑだれかれききまゐなかに、可楽からくふ者があつて、これ櫛職人くししよくにんでござりましたが、いたつ口軽くちがる面白おもしろい人ゆゑ、わたくしも一つ飛入とびいり落語はなしをして見たいと申込まうしこんだ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると狂歌師きやうかしなか職人しよくにんれたら品格ひんが悪くなるだらうとこばんだものもあつたが、ナニ職人しよくにんだツて話が上手じやうずなら仔細しさいないとふ事で、可楽からくれてやらせて見た所が、大層たいそう評判ひやうばんよろしく
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
可楽からくが出るやうになつてから、一トきは聴手きゝてえたとくらゐ
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
身に付ゐたるが天神丸の巖石に打付うちつけられし機會はずみはるかの岩の上へ打上られしばし正氣しやうきも有ざりけるやゝときすぎて心付ほつと一いきつきゆめの覺し如くさるにても船は如何せしやとかすかにてら宵月よひづきの光りにすかし見ば廿人の者共は如何にせしや一人もかげだになし無漸むざん鯨魚くぢら餌食ゑじきと成しか其か中にてもわれひとりからくいのちたすかりしは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)