“口軽”の読み方と例文
旧字:口輕
読み方割合
くちがる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親はいつになく口軽くちがるく、母親も湯上りの顔をテカ/\させて若返っていた。新太郎君は生れ更り甲斐があった次第わけである。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
それゆゑだれかれききまゐなかに、可楽からくふ者があつて、これ櫛職人くししよくにんでござりましたが、いたつ口軽くちがる面白おもしろい人ゆゑ、わたくしも一つ飛入とびいり落語はなしをして見たいと申込まうしこんだ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
その行者というのは、頭の禿げた目尻の垂れた口軽くちがるな、滑稽じみた男であったがたえず信者を集めて、加持祈祷かじきとうをしていたので、今周蔵のいる家がその神様を祭った場所である。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)