“おひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
27.6%
27.6%
13.8%
10.3%
6.9%
3.4%
御冷3.4%
御彎3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の岸もし斜にて次のボルジヤの中にくだるをえば、我等は心にゑがけるおひをまのかるべし 三一—三三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おひの小僧つ子に塩をつけられて、国香亡き後は一族の長者たる良兼ともある者が屈してしまふことは出来ない。護も貞盛も女達も瞋恚しんいの火をもやさない訳は無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
まゝはゝそだちとてれもいふことなれど、あるがなかにもをんな大方おほかたすなほにおひたつはまれなり、すこ世間並せけんなみものゆるは、底意地そこいぢはつて馬鹿強情ばかごうじようなどひときらはるゝことこのうへなし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
芭蕉の『おひ小文こぶみ』を讀むものは、あの中に鑑眞和尚のことに關した記事を見つけるであらう。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やしき彼方かなた建築たてられしをさいはひ、开處そこ女中頭ぢよちうがしらとしてつとめは生涯しようがいのつもり、おひらくをもやしなふてたまはるべき約束やくそくさだまりたれば、此地このちにはませぬ、またことがあらば一ぱくはさせてくだされ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あげられしにぞ私し始め皆々ソレとつて馳付はせつき候ひしにおいたましや深何ヶ所もおひ給ひ御養生ごやうじやうかなふべくも候はず其時喜内樣には私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すくいだし是も同じく脊におひながら此處へいそぎしに男の足故程なく來りければ皆々大によろこあひ先是にて一安堵あんどと一同にふといき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
沢山たんと御冷おひやかしなさい。人がせっかく親切に言って上げるのに」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうです、弓は。この節はあまり御彎おひきに成りませんネ」
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
仕損しそんじなば御二人の御命にもかゝはるならんとおひつ氣をもむをりしもゴウゴウと耳元近く聞ゆるは東叡山とうえいざん寅刻なゝつかねコリヤ斯うして居られぬと物にすがりて立上り蹌踉ひよろめくあし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)