『薬前薬後（やくぜんやくご）』

草花と果物 盂蘭盆の迎い火を焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の胃痙攣である。医師の応急手当で痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害しているというので、それから引きつづいて薬を飲む、粥を …

著者	岡本綺堂
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「東京」1925（大正14）9月号、「時事新報」1926（大正15）年8月19～22日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約13分（500文字/分）
朗読目安時間	約21分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

行（つら） 古（ふ） 勝（がち） 中（あた） 明（あきら） 翔（かけ） 手（で） 陰（くも） 僅（わずか） 一（ひ） 狼藉（ろうぜき） 病臥（びょうが） 白粉（おしろい） 相応（ふさわ） 沓（くつ） 石竹（せきちく） 麹町（こうじまち） 笄（こうがい） 簾（すだれ） 粥（かゆ） 紫苑（しおん） 殊（こと） 翠簾（すいれん） 芒（すすき） 苛立（いらだ） 蒐集（しゅうしゅう） 蚊帳（かや） 賑（にぎ） 躑躅（つつじ） 軋（きし） 這入（はい） 鎖（とざ） 雞頭（けいとう） 靄（もや） 頗（すこぶ） 帷子（かたびら） 乃至（ないし） 仆（たお） 俄（にわか） 先（ま） 八（や） 咎（とが） 啜（すす） 嗄（か） 因（よ） 団扇（うちわ） 如何（いか） 山椒（さんしょう） 巴里（パリ） 巷（ちまた） 殆（ほとん） 年（とし） 恙（つつが） 折角（せっかく） 拍（う） 掩（おお） 措（お） 撫子（なでしこ） 有（も） 木犀（もくせい） 栽（う） 桔梗（ききょう） 棲（す） 檜葉（ひば）