『悪魔（あくま）』

伴天連うるがんの眼には、外の人の見えないものまでも見えたさうである。殊に、人間を誘惑に来る地獄の悪魔の姿などは、ありありと形が見えたと云ふ、——うるがんの青い瞳を見たものは、誰でもさう云ふ事を信じてゐたらしい。少くとも、南蛮寺の泥烏須如来を …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約4分（500文字/分）
朗読目安時間	約6分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

味（あじは） 関（かかは） 法師（はふし） 蹲（うづくま） 間（あひだ） 詳（つまびらか） 煤（くす） 朗（ほがらか） 魂（たましひ） 忽（たちまち） 何（なん） 私（わたくし） 夕（ゆふべ） 懸想（けさう） 女房（にようばう） 差支（さしつか） 蝙蝠（かうもり） 蝋燭（らふそく） 逃（のが） 益（ますます） 礼拝（らいはい） 瞳（ひとみ） 耶蘇（ヤソ） 画像（ぐわざう） 頭（かしら） 魅入（みい） 穢（けが） 藉（か） 憂（う） 諫（いさ） 諷諭（ふうゆ） 足門（あしもん） 遇（あ） 輿（こし） 外（ほか） 亦（また） 今日（こんにち） 仔細（しさい） 何故（なぜ） 何時（いつ） 内（うち） 内陣（ないじん） 双親（ふたおや） 唯事（ただごと） 四（よ） 基督（キリスト） 拍（う） 好（い） 姫君（ひめぎみ） 容子（ようす） 寧（むし） 山羊（やぎ） 度々（たびたび） 御主（おんあるじ） 恰（あたか） 愈（いよいよ） 九輪（くりん）

題名が同じ作品

悪魔 （新字新仮名）／ 小川未明 （著）