“基督”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
キリスト89.8%
クリスト5.6%
きりすと2.0%
ハリストス1.5%
エス1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは実に十九世紀後半までの大勢であって、宗教の如きも基督キリスト教以外に真宗教無しとし、他の宗教者を目するに異宗徒ヒーゼンを以てした。
日本の文明 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
基督クリスト方伯つかさの前に立てる時も又同じ。彼等は何事をも自らのために弁ぜざりき。然も其緘黙かんもくけだしこの世に於ける最大の雄弁たりし也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
世間では其論策の内容をあやまり伝へて、廃帝を議したなどゝ云つたり、又洋夷と密約して、基督きりすと教を公許しようとしてゐるなどゝ云つたりした。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
れぢや基督ハリストスでもれいきませう、基督ハリストスいたり、微笑びせうしたり、かなしんだり、おこつたり、うれひしづんだりして、現實げんじつたいして反應はんおうしてゐたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
……学校の制服を脱ぎ捨てると、車座くるまざになった潮くさい基督エスどもの盃に威勢よくウイスキーを注いで廻る。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)