紅黄録こうおうろく
成東の停車場をおりて、町形をした家並みを出ると、なつかしい故郷の村が目の前に見える。十町ばかり一目に見渡す青田のたんぼの中を、まっすぐに通った県道、その取付きの一構え、わが生家の森の木間から変わりなき家倉の屋根が見えて心も落ちついた。 秋近 …
作品に特徴的な語句
大切おおぎ まっと 身上しんじょう 朱塗しゅぬ あや こと みつ だけ 潮干しおひ かし みな からだ 常暗じょうあん わたし たば 胡瓜きゅうり へそ 老衰ろうすい 終焉しゅうえん 竈屋かまや 生垣いけがき 秋蚕あきご 祖父じい 祖母ばあ 石塔せきとう 真洞まほら うね 畔豆あぜまめ よし 田舎いなか なまず ちょう たけ 風情ふぜい 雷干かみなりぼし 雌雄しゆう すみ 釈尊しゃくそん 邪険じゃけん 親身しんみ ふすま 衷心ちゅうしん 芝原しばはら いなご 蜻蛉とんぼ 蜘蛛くも はまぐり 蚕棚かいこだな 蚊帳かや 蘇生そせい つる 萱屋かやや 茗荷みょうが うわさ 弊履へいり 布袋ほてい おか 屏風びょうぶ 居眠いねむ うち めかけ 境遇きょうぐう 従姉いとこ のど 厄介やっかい 南瓜かぼちゃ 十月とつき 出汐でしお 供養くよう 余喘よぜん てい 不憫ふびん 上面うわつら 木立こだち わずら 煌々こうこう うしお 滑稽こっけい ほら 洋燈ランプ 永劫えいごう むね 枝葉えだは あけ 昔日せきじつ 早稲わせ かた 料簡りょうけん 掃除そうじ 挨拶あいさつ 所帯しょたい 成東なるとう 懇切こんせつ