“出汐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でしお85.7%
いでしお14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろの朝の潮干しおひは八時過ぎからで日暮れの出汐でしおには赤貝の船が帰ってくる。予らは毎朝毎夕浜へ出かける。朝の潮干にははまぐりをとり夕浜には貝を拾う。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
あの芭蕉が伸拡がって、沼の上へ押覆おっかぶさるもんですから、御覧なさい。出汐でしおをこうして隠すんですもの。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山のに月の出汐いでしお見るともなく、比企が谷の森のかたを眺むれば、目も遥かなる畦道あぜみちに、朦朧もうろうとして婦人おんなあり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)