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𣱿
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いり
ふりがな文庫
“
𣱿
(
いり
)” の例文
一つ
𣱿
(
いり
)
のちょっと
上
(
かみ
)
で、うしろには百万坪の荒地がひろがっており、早春のやわらかな風が、その荒地をわたって吹いて来た。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私は青べかを二つ
𣱿
(
いり
)
へ漕ぎ入れ、細い水路を二百メートルほどいった、川柳の茂みのところに
繋
(
つな
)
いで、
釣竿
(
つりざお
)
をおろした。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私が沖の百万坪を歩いていると、三つ
𣱿
(
いり
)
の水路で少年たちが魚をしゃくっていた。近よって覗いてみたところ、バケツの中に
鮒
(
ふな
)
が十二三尾もいた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私が沖の百万坪を歩いていると、三つ
𣱿
(
いり
)
の水路で少年たちが魚をしゃくっていた。近よって
覗
(
のぞ
)
いてみたところ、バケツの中に
鮒
(
ふな
)
が十二三尾もいた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
きたなく濁った下水に沿ってゆくと、小さな掘割があり、「これが一つ
𣱿
(
いり
)
だよ」と長が云った。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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大部分は
芦
(
あし
)
や雑草の繁った荒地と、沼や池や湿地などで占められ、そのあいだを根戸川から引いた用水堀が、「一つ
𣱿
(
いり
)
から「四つ𣱿」まで、荒地に縦横の水路を通じていた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
𣱿
部首:⽔
5画