黴附かびつ)” の例文
いつしか単衣ひとへものになつたはだにもなづんで来ると、やがて間もなく厭な梅雨の季節が来て、物の黴附かびつくやうな、うつたうしい雨が、毎日よく飽きもしずにじめ/\と降りつづいた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)