“鴇母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おば33.3%
やりて33.3%
ヤリテ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は自分の女を択ぶことを、『酒場さん』なる鴇母おばさんに催促された。私は大勢の女の一等後の方で、蒼い顔をして外っぽを向いている、痩せた女を指してしまった。
ちびりと飲んだあげく、もう鴇母やりて壮佼わかいしゅも座敷のしまつをせずに、そのまま打っちゃらかしておいてさっさと引きさがって往くのを見すますと、しめたと床へ入り、直ぐ寝たふりをして見せると
幽霊の自筆 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
梅川と忠兵衛とを会はせようと言ふ矢先、鴇母ヤリテが来るので吃驚して両手で門の戸を押へて、横向きになつたのは物おぢをした様で、華車としては不似合。
封印切漫評 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)