鮭鱒けいそん)” の例文
西はにしんを專らとし、東は鮭鱒けいそんを主とする。同じ建網税問題でも、前者に不利益なことが後者にさう痛痒つうやうを感じない。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「かう長くなるなら、今年の精算をしてから這入るのであつた。にしんの方が十五萬圓、鮭鱒けいそんの方が五萬圓、それがどうしても四五萬の利益はあがつてをる筈だが、どうも、まだ精密な勘定が出來ない。」
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)