飆々へうへう)” の例文
しかるに、幸運であつた天気が、忽ちにして雲霧となり、下界をば全く隠蔽いんぺいしてしまつた。飆々へうへうとして流れくる雲霧は小粒こつぶ雨滴うてきとなつて車窓の玻璃はりらすやうになつた。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)