“顧客先”の読み方と例文
読み方割合
とくいさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盆が来ると、お島は顧客先とくいさきへの配りものやら、方々への支払やらで気忙きぜわしいその日その日を送っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それでまた外の顧客先とくいさきへ廻って、だるい不安な時間を紛らせていなければならなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島は註文を聞きに廻るべき顧客先とくいさきのあることに気づくと、寝床をはねおきて、身じまいに取かかろうとしたが、男は悪闘に疲れたものか何ぞのように、裁板の前に薄ぼんやりした顔をして
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)