“顕如上人”の読み方と例文
読み方割合
けんにょしょうにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛前久さきひさは、信長とも親しかったが、とりわけ本願寺新門跡しんもんぜき教如きょうにょや、その父の顕如上人けんにょしょうにんとは昵懇じっこんだった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……そうか。顕如上人けんにょしょうにんにも、おいきどおりとあるか。さもあろうさもあろう。信長の人もなげな専横跋扈せんおうばっこ、いかに御門跡ごもんぜきとて、お怒りは当然じゃ。——この義昭とても」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大坂本願寺の門跡もんぜき顕如上人けんにょしょうにんの使いらしき僧が、二条のおやかたを去って、何やらあわただしゅう立ち帰って行きました。——先頃から、僧徒と将軍家との往来に、怪訝いぶかしいものを感じまするが」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)