顔貌かお)” の例文
旧字:顏貌
が、その声がすると、女はきゅうに此方こっちを向いて、びっくりしたような顔貌かおで、いままでよりかずっと早足で歩き出したのです。
ゆめの話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
白髪の皺の寄った顔貌かおが、何んだか死んだお婆さんにった時のように懐しく思われた。正一は黙って、そう思いながら、不思議そうな顔付かおつきをして、旅僧の顔を仰いで見ると
過ぎた春の記憶 (新字新仮名) / 小川未明(著)