“韜鈐”の読み方と例文
読み方割合
とうけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は韜鈐とうけんを以て家学と為せり、彼れ『武教全書』を講じ、彼れ山鹿流の兵法を学び、彼れ象山に就いてほぼ西洋流の砲術タクチックを聴く、しからば彼れ果して充分なる防戦の策無かるべからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
彼は出でて吉田氏をぐ、吉田氏は、世々よよ山鹿流の兵家にして、韜鈐とうけんは則ち彼の家学なり。蛇は一寸にして人を呑むの気象あり。如何に当今の時勢は、この英発秀鋭なる小童の眼孔に影じたるよ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)