面羞おもは)” の例文
中村警部はそれを聞くと、面羞おもはゆげに瞬きをした。博士の考えていることが、少しも分らなかったからである。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二日二晩酒に浸っていた松川との結婚の夜の名残なごりらしかったが、彼女は多分草葉を連れて来た時もしたように、彼をその部屋に見るのが面羞おもはゆそうに、そっと寄ってくちづけをすると
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「はい」とお露は面羞おもはゆそうに、「お若いお美しいお侍様で」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)