露西亜船ろしやぶね)” の例文
鏡子は我子の言葉から、春のすゑの薄寒い日の夕暮に日本の北の港を露西亜船ろしやぶねに乗つて離れた影の寂しい女をまぼろしに見て居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)