雜魚寢ざこね)” の例文
新字:雑魚寝
その中でも、寶山講なんてえのは、洒落しやれたものですよ。有難い歌を唄つて、裸踊を踊つて、くたびれた頃お酒が出て、醉つてところで雜魚寢ざこねをするんだつてね。
「あのねえ、おみつつあん一人では可哀さうだから、みんなで雜魚寢ざこねしよう。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
男達三四人は其處に雜魚寢ざこねをする樣子で、まだ床も敷きつ放しですが、何の變つたところも無く、倉松の荷物といふ、小さい竹行李たけがうりを、引くり返して調べたところでも
奧には女子供が雜魚寢ざこねをしてゐるし、その隣はお葉の部屋で、あつしは入口の三疊一パイになつて寢たんだから、引窓からででもなきや、夜中に外へ出られやしません。