雑武者ぞうむしゃ)” の例文
「道誉はなぜ見えぬか。かりそめにも、源中納言を刑するに、雑武者ぞうむしゃの手をもってする法やある。——道誉にまいれと申せ」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこな雑武者ぞうむしゃ待てと、つづいて聞こえる。清盛は、足をとめて
「だまれ。おんかたを、誰とおもうぞ。雑武者ぞうむしゃのぶんざいで」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『さすがに、由緒ゆいしょある者。雑武者ぞうむしゃの家には見ぬしつけだ』