“陽穀県”の読み方と例文
読み方割合
ようこくけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで旅の武松の姿を追って行くと、彼の大股は濶達かったつそのもの。日をへて、すでに陽穀県ようこくけんの一山の裾にさしかかっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その人は、陳文昭ちんぶんしょうといって、なかなかな人物だという市評がある。陽穀県ようこくけんから廻ってきた公文書を一べつすると
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠山の雪肌も解け初めて、この陽穀県ようこくけんの小さい盆地の町にも、いつか春の訪れがえかけていた。ひとり萌えるにもやり場のないものは、金蓮の肉体にだけひそんでいる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)