“陶後頼寛”の読み方と例文
読み方割合
たうごよりひろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘭軒に交つた竹亭頼恭ちくていよりゆきには孫、陶後頼寛たうごよりひろには子で、名は頼直よりなほ小字をさなな松三郎、竹陶と号した。今の幸作さんの父である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「廿二日。晴。真野まのより被招行飲まねかれゆきのむ。此日陶後十七回忌。」真野竹亭の子陶後頼寛たうごよりひろは安政四年四月廿三日に歿したから、陽暦の忌日は五月十九日である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
真野氏では此年丁巳に陶後頼寛たうごよりひろが八十歳で歿した。継嗣は竹陶頼直ちくたうよりなほで、ちゝを失つた時三十八歳であつた。頼直は弘化四年より阿部正弘の近習を勤めてゐた。一載の間に父を失ひ又主を喪つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)