阿陀仏おだぶつ)” の例文
商売物の劇薬によつて(それはもうこちとら風情に防ぎやうがないではないか)涎を流し、映らぬ瞳を朦朧と見開いて、そしてたうとうここにかうして阿陀仏おだぶつである。
新「投った/\、気が付いたから後から石を二つばかり投った、あれが頭へ当りゃアすぐ阿陀仏おだぶつだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ホイ阿陀仏おだぶつ、へい、あすこにゃ隠居ばかりだと思ったら……」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)