闇黒まっくら)” の例文
闇黒まっくらであった空の涯が紫陽花あじさい色に色づいた。其時、老人は、初めて見た。彼を迎えの短艇の姿を! 短艇はグングン波を切って、彼の居る窓の方へ近づいて来る。八人乗りの短艇らしい。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
外は咫尺しせきべんじないほど闇黒まっくらだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)