長閑のどやか)” の例文
何時いつともなしに我もまた路行く人と同じように、二百余年の泰平に撫育はぐくまれた安楽な逸民であるといわぬばかり、知らず知らずいかにも長閑のどやかな心になってしまうのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)