鎔和フユゼ)” の例文
私は再び鎔和フユゼされた人間だ。いま霧のなかから静かに私の前にたち現れるのは、私のかつて知らなかつた新たな廻転をもつ世界である。その世界にはまだ何一つとして名のついてゐる物はない。
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)