鍋井なべい)” の例文
よほど以前の事だが、宇野浩二うのこうじ氏から鍋井なべい君を通じて自分の小説の挿絵さしえを描いて見てくれないかという話があった。
正宗まさむね氏と鍋井なべい氏の絵を見ると、かなり熱心に自分の殻を突き破る事に努力しているという事が感ぜられる。
二科会その他 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
よほど以前の事だが、宇野浩二うのこうじ氏が鍋井なべい君を通じて自分の小説の挿絵さしえを描いて見てくれないかという話があった。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
鍋井なべい氏の絵は少し変ったようである。こういう絵も自分はわりに好きな方ではあるが、ただ変るところまで変る途中にあるような気がした。来年を楽しみにしている。
二科会展覧会雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
例えば今大変親しい鍋井なべい君や大久保作治郎おおくぼさくじろう君なども、十幾年前は学校の食堂などで出会ってもろくに自分は言葉も交えなかった、何んだ大阪のくそたれめといった調子でにらんでいたものだった
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)