鉄火者てっかもの)” の例文
あのお角という鉄火者てっかものが、父を口説くどき落したその口車に自分も乗せられて、つい引張り出されただけの旅ではないか。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あのたんかの切れる江戸前の鉄火者てっかものを陣頭へ押っ立て、自分は蔭にいて、ちびりちびりとやりながら、女弟子でさえあの通り——うっかり親分にさわるまいぞ