金象嵌きんぞうがん)” の例文
が、その酔眼にも、ふと、金象嵌きんぞうがんつばが、何か、ものいうように、キラと映った。ゴミのような生命いのちでも、意識にかけられない生命でも、生命自身のいのちはあるにちがいない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市松は、主人のうしろへ坐り、秀吉の脇差に挿してある金象嵌きんぞうがんの笄をかりた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)