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醮
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ひた
ふりがな文庫
“
醮
(
ひた
)” の例文
その頃は
唐崎
(
からさき
)
の松も千年の緑を誇つてゐたのであらう。
膳所
(
ぜぜ
)
の城もその瓦甍影を水に
醮
(
ひた
)
してゐたであらう。
湖光島影:琵琶湖めぐり
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
二筋の流れは両岸の緑を
醮
(
ひた
)
し、空の色を映して、走って行く、日は錫のような冷たい光を放射して、雲は一団の白い炎になり、ぎらぎらと輝く、私たちは路を狭める
籔
(
やぶ
)
を
掻
(
か
)
き分けて行く、笹の葉から
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
その上に又緑の木々が蓊鬱として繁茂し、瑠璃を碎いて溶かしたやうな美しい眞青の水に暗緑色の影を
醮
(
ひた
)
してゐる。深い水の底を鯉や鮒などが泳いでゐるのが、よく透いて見える。
湖光島影:琵琶湖めぐり
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
“醮”の解説
醮(しょう)は『説文解字』の段玉裁の注によれば、冠礼・娶妻において用いられる酒礼の一方法であり、その別儀として祭り
の意味である。
また、醮は天神に対する祭祀や饗食。中国古代の神は多く星辰をその居所とすると考えられたことから、醮は必然的に星辰を祀り、これに酒肴を供えることになる。
道教用語一覧
(出典:Wikipedia)
醮
部首:⾣
19画
“醮”を含む語句
再醮
羅天大醮
醮祭