遠寺とおでら)” の例文
はや遠寺とおでらのかねがひゞいてまいりお庭の方にほとゝぎすのなくねがきこえましたので、おくがたは料紙りょうしをとりよせられまして
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
また辰巳たつみには松柏まつかしわの生い茂りました青山が峨々がゞとそびえ、その洞にある醍醐寺からは遠寺とおでらの晩鐘がきこえて参ります。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)