道念どうねん)” の例文
死は人をして静かならしむ、死は人をして道念どうねんを警発せしむ。死は人の仮面をぎてその本色を露呈せしむ。死は人をして舞台より移してその楽屋に入らしむ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その度ごとに彼は、自分の道念どうねんの未熟さを悲しむのであるが、二十年の難行道も、新しくけている易行道いぎょうどうの法の慈雨にも、これだけはどうにもならないものを感じるのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)