遇々たまたま)” の例文
氏は大方の場合には、田園の長者ぶりの持主であるが、遇々たまたま相手を瞶められる時、博士の威厳が眉宇びうに現われ、寄っ付けない程に鋭くなると。
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遇々たまたま父の館へ帰つてきて裏切の話を耳にとめ父兄を諫めたが容れられる段ではない。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)