追憶談むかしばなし)” の例文
夏になれば氷屋の店も張られた。——それもこれも今はわづかに、老人達としよりたち追憶談むかしばなしに残つて、村は年毎に、宛然さながら藁火の消えてゆく様に衰へた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)