迷晦朦朧めいかいもうろう)” の例文
さて、その色にも活計かっけいにも、寐起ねおきにも夜昼の区別のない、迷晦朦朧めいかいもうろうとして黄昏男と言われても、江戸児えどッこだ、大気たいきなもので、手ぶらで柳橋の館——いや館は上方——何とかへ推参する。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)