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辰刻半
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いつゝはん
ふりがな文庫
“
辰刻半
(
いつゝはん
)” の例文
元の通り疊んで神棚に供へ、自分は一晩その下で寢た事、翌る日は
辰刻半
(
いつゝはん
)
頃(九時)、包みのまゝ持つてお屋敷へ行つたことまで、手に取る如く解りました。
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
朝の
辰刻半
(
いつゝはん
)
(九時)そこ/\、櫻は漸く滿開で、江戸の春はまことに快適そのものでした。便所の格子窓からその花を眺めてゐると春の小鳥の囀りも聽えます。
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
福井町の加納屋は、
鳴
(
なり
)
を
鎭
(
しづ
)
めて嚴重な板塀の中に閉ぢ籠つたやうな家でした。時刻はまだ思ひの外早くて、
辰刻半
(
いつゝはん
)
(九時)頃の秋の陽が、その外廓を物々しく照らして居ります。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この話の始まつたのは丁度
辰刻半
(
いつゝはん
)
(九時)それから準備を整へ、正
午刻
(
こゝのつ
)
少し前には、妻玉江、娘百合、あやめ、下女お篠、下男作松、内弟子
鳩谷
(
はとや
)
小八郎を、それ/″\の部屋へ入れ
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
辰
漢検準1級
部首:⾠
7画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
“辰刻”で始まる語句
辰刻
辰刻頃
辰刻過頃