辮子べんつ)” の例文
阿Qは形式上負かされて黄いろい辮子べんつを引張られ、壁に対して四つ五つ鉢合せを頂戴ちょうだいし、閑人はようやく胸をすかして勝ちほこって立去る。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
わたしどもはぜひなく後ろへ引返して来ると、辮子べんつのぴかぴか光った男が、わたしどものそばへ来て一つの場所を指さした。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ひらたくいうと、あの時の中国人の反抗は亡国などのためではない、ただ辮子べんつを強いられたために依るのだ。
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
七斤はまた溜息を吐き「乃公おれ辮子べんつがない」
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)