“軈(には)” の例文
富の勢力は軈(には)かに上騰したり。アビリチーの栄光漸くあらはれ来れり。必要は政府を促がして、法律の輸入をなさしめたり。
風雨軈(には)かに到り、迅雷忽ち轟(とゞ)ろく光景は心界の奇幻、之を見て直ちに繩墨の則を当て、是非の判別を下さんとするは、豈(あに)達士の為すところならんや。
従来文学なるものは独り高等民種の境内に止(とゞ)まりて、平民は一切思想上の自由を持たざりし如くなりしものが、軈(には)かに元禄以降の盛運に際会して、其思想界に多数の預言者を生みて
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)