謔語じょうだん)” の例文
「夜逃げにでも逃げようかしらん」どうかすると私は家のものに向って、謔語じょうだん半分にこんなことを言うこともあった。あまりに長く世話に成り過ぎた、と私は思った。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お倉やお種が笑えば、お俊もいて笑った。この謔語じょうだんは、森彦でなければ言えないからであった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)