謀叛心むほんしん)” の例文
僕だって時には謀叛心むほんしんが起る。君あたりのところは申分ないけれど、大抵は天二物を与えずで、物色ぶっしょくの余地がないからな。
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
男色をあきなうやからに似ていると言われたついでに、男性が男性を侮辱するも一興だろう、とこんな謀叛心むほんしんで——ここへやって来たものだから、なにも特別に執着を感じてはいない。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)