見掛倒みかけだお)” の例文
地獄の騒音の底で古沼の沈澱を探りたいなどと勿体もったいぶった言い草もくだらない独りよがりで、見掛倒みかけだおしの痴川は始終古沼の底で足掻あがきのとれない憂鬱をめていた。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)